教授挨拶

教授挨拶

北海道大学大学院医学研究院 神経病態学分野 神経内科学教室 教授 佐々木秀直佐々木 秀直 Sasaki Hidenao

北海道大学大学院医学研究院 神経病態学分野
神経内科学教室 教授

北大神経内科は多くの方々の御支援により、1987年5月に診療科として独立し、同年7月に田代邦雄先生が初代教授に就任されました。その後に医学部講座に昇格し、大学院化されて現在に至っています。2003年3月に田代教授が定年退職され、同年7月に私が二代目教授として教室の運営を引き継ぐことになりました。2013年が10年の節目の年となるにあたり、皆様に御挨拶申し上げますと共に、これまでの御支援に改めて深く感謝申し上げます。

神経内科はおもに脳・脊髄、末梢神経、骨格筋に障害をきたす様々な疾患を内科的に診療する基本診療科の一つです。診療する疾患には脳血管障害、てんかん、認知症、感染症などの common disease はもとより代謝性疾患、神経変性疾患、免疫性神経疾患、中毒性神経疾患などに至るまで実に多様な疾患を対象としています。さらに神経症状は障害部位と病変の性状に依るので、基礎疾患には様々なものがあり、確定診断の後は専門的な治療を脳外科、整形外科、内科など他の診療科に依頼するものも稀ではありません。 疾患によっては急性期から慢性期の在宅療養支援まで、幅広い領域を診療しています。このように、神経内科医が活躍する領域はとても広いので、医療における貢献度と重要性は高いものがあります。画像診断を中心に補助診断技術は進歩しています。しかし、神経内科の診療における基本姿勢は丁寧な問診と診察にあり、その精神は教室創設時より変わることなく受け継がれています。

私達、北大神経内科の使命は、北海道という広域医療圏の中核病院として質の高い医療を提供しながら道民の支えとなり、質の高い臨床研究と基礎研究を推進して大学が若者の学ぶ場として機能し続けることにあります。特に若者が学べる楽しい教室であることを大切にしています。教室には五つの目標があります:

  1. 北海道発の独創的な医学研究
  2. 新規治療法への積極的な取り組み
  3. 多彩な疾患に対応できる神経内科専門医
  4. Academic interest を持った神経内科専門医
  5. 地域連携による診療協力と卒後研修体制の構築

教室出身者の多くは道内各地の基幹病院で活躍しています。以前には診断ができても治せなかった病気が、今では新しい治療法が導入されています。
神経疾患医療はダイナミックな変革の時代に入りました。この領域こそは、情熱にあふれる若者が夢を実践する場としてふさわしいものです。人は人に巡り合って成長します。そして、皆さんの夢と意志がこれからの歴史を造ります。皆さんの教室へ参加を心よりお待ちしています。

(2013年3月22日)

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